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ugandakonpei

Author:ugandakonpei


青年海外協力隊現職教員参加制度でウガンダに派遣中。
帰国は平成23年3月21日


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マーチソンフォールズ国立公園 ~その2~

 
2009/11/30(Mon) Category : マーチソンフォールズ国立公園
※筆者注  某エッセイスト風をめざしましたが、よく解らなくなってきました。なるべく事実に基づいた記述を目指していますが、多少誇張された表現及び、フィクションが入っております。ご了承ください。



安っぽい携帯のアラーム音で目が覚めた。
まだ夜が明けてないせいか、あたりは薄暗い。
ぼんやりとした頭を抱えて、ホットシャワーを浴びる。
わざわざホットシャワーと書くのは、ウガンダではホットシャワーが貴重だからである。日本みたいに蛇口をひねるとドバドバッとお湯が出てくることに感動した俺はこのホットシャワーだけで1日過ごせるなと思うのであった。
しかしである。我々はホットシャワーを浴びに来たのではなく、サファリをしに来たのである。
ホットシャワーなんかにうつつを抜かしていると、動物が見られなくなってしまう。
そう思った俺は意味もなくシャドーボクシングをしながら気合いを入れるのであった。
急いで朝食を食べ、用意した機材を携えた俺にホテルの従業員が声をかけてきた。
「ゾウがいるぞ。」
従業員についていくと、ホテルの敷地内にゾウの親子がいるではないか!
その距離、約5m。

IMG_7266.jpg

「あまり近づいたら危ない。」という従業員のアドバイスがなかったら、そのまま踏み潰されていたかもしれない。
それほど俺は興奮していた。
そして阿呆みたいに写真を撮る我々。

R0010615.jpg

ひとしきり親子ゾウを堪能した我々は、ドライバーのポールが待っていることを思い出し、車に向かうのであった。
サファリに浮かれボケーッとしている我々は、ガイド(兼レンジャー)の手配を忘れていたのだがそこはドライバーのポール、しっかりと手配をしてくれており、ジミーというガイドが助手席に座っていたのであった。
というのもここマーチソンフォールズ国立公園はウガンダでも危険地域とされているため、ウガンダ軍の訓練も受けているレンジャーの同行が義務づけられているのである。
もちろんジミーは銃を携行してるので、ちょっとびびり気味の我々であった。
そして待望のゲームサファリに出発。
少し走ったところでバブーンが道路でうろうろしていたが、ライオンやキリンで頭がいっぱいの我々の目にはただの猿としかうつっていないのである。
すまないバブーン。
しばらく走ると辺り一面に広がる地平線。

IMG_7298.jpg

ホケーッとその雄大な景色に見とれていると、「キリンだよ。」とジミーが言った。
しかし我々には何も見えない。
ジミーが言う方角をよく見ると、たしかに樹とは違うシルエットが見える。

IMG_7343.jpg

実は正直なところ、この時まで俺はキリンやゾウやライオンにそんな興味がなかったのである。
日本でだって動物園に行けば苦労なく見られるわけなんだから、別にわざわざ遠くまで出かけなくても、、、なんて思っていだのだ。
日本に帰ってから「俺、サファリに行ってきたもんねー、ヘッヘッー」なんて言えればいいやというくだらない考えだった俺はキリンを見て衝撃を受けてしまったのだ。
地平線に浮かぶそのシルエットに。
気品あふれるその姿に。

IMG_7349.jpg

IMG_7359.jpg

「ぬぉー、いいよ、いいよー」と鼻息を荒くしながら夢中で写真を撮る俺。

IMG_7363.jpg

IMG_7490.jpg

しかしその横で、このために日本から新しくデジタル1眼を送ってもらったK隊員から小気味良いシャッター音が連続して聞こえる。
新しい製品がどんどん発売されるデジカメ市場において、5年ほど前に買った俺のデジタル1眼はまるで「20年前に活躍してました私。」と伏し目がちに語る元アイドルのよう。
この時ばかりはK隊員の真新しいカメラに嫉妬し、気づかれないように歯ぎしりをする俺であった。
そんことをしていると、ガイドのジミーの元へ電話が。
「ライオンがいたそうだ!」
他のガイド仲間からの知らせで急いで現場へ向かう。
この広い草原のどこを目印にしているのか分からないが、迷うことなく現場に向かう我々。ほどなくして、何台もの車が止まっているのを発見。

IMG_7380.jpg

ゆっくりと他の車のそばに近づいていくと、それぞれの車から等距離の場所に2匹のライオンがいるではないか。
「すげー。」「かっこいいー。」

IMG_7422.jpg

人間案外、出てくる言葉はこんなもんである。
決して我々のおつむが足りなくて、語彙が乏しいわけではないのだ。
野生のライオンを前にしたら、誰でもこんな言葉しか出ないだろう。
「うーむ。さすがネコ科で最大の動物だなぁ。雄は全長2.5m、体重150~250㎏ぐらいあるらしい。雄にはたてがみがあるから、あれが雄だろう。現在はアフリカにしか生息していないが、インドの森林にはインドライオンと呼ばれる亜種が生息しているそうだ。」
なんてこの場でのたまう奴がいたら、この俺がカメラで頭をどついていたことだろう。
可哀相なのはライオンである。
夫婦なのか、はたまた付き合い始めたばかりのカップルなのかは知らないが、ほんとは二人でイチャイチャしたいであろうに、断りもなく二人のデートの現場を撮影するのである。
しかも、たくさんの人間に囲まれてさすがにいらっときたのか、その場を移動し始めた2頭のライオンの後をこれまたぞろぞろと数台の車がのそりのそりと後をついて行くのである。
しかも我々の前を行くトラックの荷台に乗っていた白人の女性たちは、
「ライオンが襲ってきたらどうしよぉー」
「ねぇ、大丈夫なのん?」
と我々のガイドであるジミーに尋ねるではないか。

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ライオンの方がはた迷惑な話である。
しつこくついてきているのは人間の方なのである。
そんなこんなでライオンを堪能した我々は、バッファローのふてぶてしい面構えを見ては笑い、ウォーターバックのすらりとした足に見惚れながら帰途につくのであった。

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ゆっくりと昼の休息をとった我々が次に向かったのが、ボートサファリである。
ナイル川をボートで移動しながら、カバやらワニを見ようという魂胆である。

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日本ではカバはどんくさいイメージがあるが、実はカバは結構足が速くて、喧嘩っ早いそうである。
しかしカバを見た俺が思ったのは、千葉にあるのに東京と名がつくレジャーランドにある「ジャングル何とか」とよばれるアトラクションに出てくるカバのことであった。
子ども心に「なんだこの作り物。」と思っていたのだけれど、本物の野生のカバを見て、「あれは結構そっくりに作っていたのだなぁ。」と感じたのである。
さすがは○ィズ○ーランド、日本一の集客を誇るだけのことはある。

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しかしずっと左側の岸辺をボートが進んでいるため、俺が座っている右側は眺めが良くない。
鷹やクロコダイルを見たことは覚えているが、いつの間にか俺は眠ってしまった。

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出発して1時間半ぐらいたっただろうか、我々の前にとうとうマーチソンの滝が姿を現した。
それほど落差はないかもしれないが、圧倒されるような水量が流れ落ちる姿にこれまた言葉を失ってしまった。

IMG_7619.jpg

聞けばあの滝の上まで行くことができるそうではないか。
次の日はマーチソンの滝の上に行くことに決め、我々は戻るのであった。

R0010599.jpg

その晩、ホテルの一室で大トランプ大会が開かれた。
多くは語らないが、大いに盛り上がった我々は隣の部屋の人に「うるさい」と怒られ、連勝した俺はH隊員に罵倒され、その晩は涙で枕で濡らすことになるのだった。
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